配慮表現辞典プロジェクト Project

配慮表現辞典プロジェクト

科研費の下記2課題の研究成果として、『日本語配慮表現辞典』(仮称)は現在、執筆編集作業が進行中です。ここではその概要をご紹介します。

・令和4年度~令和7年度(基盤研究B)研究課題「多言語配慮表現データベースの構築と配慮表現辞典の編纂

・平成30年度~令和4年度(基盤研究B)研究課題「日本語配慮表現辞典の基盤形成のための配慮表現正用・誤用データベースの構築

 

タイトル:『日本語配慮表現辞典』(仮称)

編者: 日本語コミュニケーション研究会(代表:山岡政紀)
著者: 山岡政紀・牧原功・小野正樹ほか、執筆者全員(各項目記名原稿)
版元: 株式会社くろしお出版
概要: 配慮表現とは、他者との対人関係をなるべく良好に維持することに配慮して用いられる表現のことである。
配慮表現として使用される語句はその配慮の機能を専能とするものではなく、本来は別の原義をもった語句が対人的文脈に依存して一時的にポライトネス機能を帯びるものだが、当該言語文化において類似の対人的文脈が頻出する場合、特定の語句が繰り返しポライトネス機能を帯びることで一定程度以上に慣習化して定着する現象がみられる。
配慮表現はその文脈依存性や表現の多様性のゆえに、いまだに体系的に整理されているとは言えず、したがって、これほど頻繁に使用されるにもかかわらず日本語教育における導入が遅れて、日本語学習者にとって困難な課題の一つとなっている。
これらの課題を一気に解決すべく、「日本語コミュニケーション研究会」が一貫して進めてきた配慮表現の研究成果を集約し、日本語学習者の学習に寄与し、かつ日本語母語話者にも利用可能な辞典として世に送り出したい。
図書の概要: サイズA5版
分量1項目(1ページ37文字×35行)=約1300字、最大2ページ約2600字
合計本編250ページ程度、本編以外15ページ、合計265ページ
段組2段組。但し、電子書籍化の際は1段組。
希望する定価: 2600~2800円程度
執筆・刊行スケジュール: 現在、第Ⅱ期までの執筆が完了し、第Ⅲ期の執筆中である。各期の期間と語数は下記の通りである。
第Ⅰ期 2022年6月~2023年3月 22語(完了)
第Ⅱ期 2023年4月~2024年3月 28語(完了)
第Ⅲ期 2024年8月~2025年3月 39語(執筆中)
第Ⅳ期 2025年4月~2026年3月 語数未定
発刊希望日:2026年度内